小学校受験、季節や行事の覚え方。

先日は、季節に興味を持たせる、という話をしました。
季節を感じ、行事を楽しむことは子どもにとってとても大切なことです。それは十分理解した上で、やはり、小学校受験において、季節は暗記事項であることは否めません。
さて、ご家庭では、季節の暗記をどのように行っていますか?
ポスターなどを貼っているだけでしょうか。たまに、季節の図鑑を読んでいる程度でしょうか。

今回は、定着する覚え方を紹介します。どちらも、カードを使用します。カードは市販のものでも構いませんし、ネットからダウンロードしたもの、教室のプリントや問題集のプリントの季節の問題を切ってカードにしても構いません。

①部屋を春夏秋冬のイメージで分ける。
例えば、火を使って暑いからキッチンには夏のものを貼ろう!と決めます。同じく、冬は寒い部屋に貼ろう!(同じく、春と秋も・・・)と部屋を四季に分けてしまいます。こうすることで、毎日、カードを目にしているので、問題を解く際に、「あ、これは、キッチンにあったから夏!」とイメージできるようになります。この時にポイントは、子供たちにとって、春と秋が混乱しやすいので、この2つの季節のものをよく使う場所になるようにします。部屋で分けるのが難しかったら、壁でも構いません。窓近くの日の当たる場所を夏の壁・・・としたり、模造紙を貼って色分けしても構いません。春夏秋冬のイメージが出来た上で覚えていくことが大切です。

②イメージができるようになったら、今度は、封筒や箱を4つ用意します。カードは新たなものを使っても良いし、①のものをはがしても構いませんが、間違えたときに、どこの部屋にあったかな?と確認できるので、そのままにしておくことをお勧めします。
ファイルや封筒、箱に「はる・なつ・あき・ふゆ」を書きます。お父さんやお母さんが忙しいときに、カードを渡し「4つの箱に分けてね~」と渡します。
その後、時間のある時に、親がチェックをしましょう。間違えているものだけ、図鑑などで調べたり、①で作った部屋や壁を確認しに行かせて直します。1週間くらいは、その間違えたものだけを毎晩仕分けをしてから寝るようにすると定着します。
全てできるようになったら、頻繁に行う必要はありませんが、週に1回とか月に数回くらいは、仕分ける作業をしてみるようにしましょう。

③行事は、1年を通し順番に並べられるようにしましょう。これも保護者が忙しいときなどに、1月の行事から順番に並べてクリップでとめておいてね~と渡します。間違えていたら確認するようにしましょう。クリップの練習にもなりますね。

「覚えること」は小学校受験だけでなく、入学後も沢山ありますね。記憶力UPも大切ですが、どうやったら覚えられるか、大人が少し工夫してあげると良いですね。