毎日の生活の中で巧緻性UP、生活力UP。言語・語彙力UP

今週、教室の授業の最後は、リボン結びとふろしき包みでした。
あまりやったことがないお子さん、最近やっていなくて忘れているお子さん・・・

入試では、5歳児、6歳児としての生活力を試されてしまいます。
ペーパーがいくらできていても、ペーパーだけを訓練されたお子さんは学校は求めません。
結果が出やすいペーパーばかり夢中になってしまうのもわかりますが、ちょっと生活を工夫してみましょう。
受験のために練習をしても、しばらく行わないと忘れてしまいます。
そのため、日常の生活の中に取り入れ、習慣にしましょう。
(そもそも、生活力を見るテストなので、幼児教室などで対策をするのではなく、丁寧に子供と生活する、が基本です。とは言っても、忙しく、そして便利な世の中、中々理想通りにはいけないですよね。)

まずは、衣類から。
パジャマはゴムではなく、ウエストが紐で結べるものだといいですね。
パジャマの上は、かぶるタイプではなく、もちろん、ボタンにしましょう。
また、朝脱いだパジャマは、きんちゃく袋に畳んで入れて、巾着の紐を縛ることまでしたら完璧ですね。(巾着に物を入れて結ぶことは、学芸大大泉をはじめ、様々が学校で出題されています。)

お子さんのズボン、ボタンとファスナーのものを選びましょうね。少しくらい固くても、指先に力を入れるトレーニングです。
Tシャツばかりではなく、ブラウスやシャツを着ましょう。Tシャツに慣れていると、お着換えのある学校を受験する場合は、体操着から着替えるとき、襟が入ったまま・・・と襟に意識できないお子さんも多いです。着替えたら、必ず、襟が整っているか確認するのは、習慣付ける必要がありますね。

靴は、マジックテープではなく、ひも靴にしましょう。毎日数回ひもを結んでいる子とスリッポンをはいている子、指先が十分鍛えられるのはどちらでしょう?
毎日リボン結びの練習なんてできないわ!と思っていても、靴なら仕方なく結びますよね。

朝ごはんの牛乳は自分でコップに注ぎましょう。家族の分も任せて、同じ量になるように注いでもらいましょう。
トーストにバターも自分で塗りましょう。果物もむいてあげていませんか?
イチゴのヘタをつまんで取る、みかんやオレンジ、ブドウの皮をむくだけでも指先の巧緻になります。

幼稚園のお弁当は、ナプキンで包んでいますか?
毎日ナプキンで包むと上手になりますよ。
もちろん、フォークセットではなく、はしを入れましょう。
上手にはしが使えるようになったら、豆やとうもろこしなど細かいものをいれましょう。
豆つかみの練習になりますよ。

帰宅後、手を洗うついでに、ハンカチやマスク、お弁当のナプキンなどを洗って、しぼって、整えて、干しましょう。乾いたら畳みましょう。
たまに、洗濯のお手伝いをさせるより、毎日、自分のものを数枚、洗濯をする方が、上手いなりますよ。

絵を描いたら、くるくる丸めて筒状にし、輪ゴムでとめましょう。
お子さんは、上手に紙を丸められますか?
程よく輪ゴムでとめられますか?もちろん、輪ゴムだけでなく、閉じ紐やリボンでグルリと巻いて結んでみてもいいですね。クリップで留めるのもお勧めです。

また、お手伝いも積極的にさせましょう。
洗濯のとき、洗剤を計量できますか?丁寧にこぼさず入れましょう。
しわを伸ばして、干します。
ハンガーに干す、洗濯ばさみで衣類をとめる、両方できるように。
洗濯を取り込んだら、ハンカチやシャツくらいは、自分でたたませましょうね。

掃除をさせましょう。
雑巾を絞ることはできますか?
最近は、みんなウェットティッシュばかりなのか、お教室でも年々、雑巾を絞ったことがない!というお子さんがいます。雑巾をしぼったら、ぞうきんがけ。
これは、筑波小の熊歩きの基礎です。
ぞうきんがけをずっとしているお子さんの熊歩きはバランスも取れすばらしいです。
ほうきでゴミを集められますか?そして、それをチリトリで取れますか?

お料理も積極的に手伝ってもらいましょう。
エプロンは結べますか?
バンダナなどで三角巾にして、頭の後ろで結べますか?

巧緻以外にも、日常生活の中で知識も深めましょう。

お野菜を大きなボールに浮かべましょう。
うきますか?沈みますか?土の上にできる野菜ですか?土の中ですか?クイズを出しながら、お話しながら、お料理しましょう。

お野菜を切るとき、切り口を見せましょう。スケッチしましょう。

おいしいお料理ができたら、その絵を描いたりお母さんと料理をしている絵を描きましょう。煮る、焼く、炊く、蒸す、揚げるなどの違いがわかりますか?
物の名前を覚えるだけでなく、「動詞」を覚えることも大切です。

子供が楽しむお料理をまた、次の機会にブログにしたいと思います。

お風呂では、鏡に映ると左右逆になることを確認しましょう。
歯磨きのときに確認してもいいですね。 身体の部位は全て言えますか?ひじ・ひざ・もも・足首・・・身体を洗いながら確認しましょう。
お風呂に肩までつかったら、年中さんは、30まで「いち・に・さん・・・・」
年長さんは、まずは、「ひとつ・ふたつ・みっつ・・・・」その後は、「今日は、お皿の数え方!」「本の数え方!」「魚の数え方!」「ごはんの数え方」などとクイズを出しながら数えると覚えますよ。

夜寝る前、絵本を必ず読みましょう。
読んだら、どこが楽しかったか?自分ならどうしたか?
登場人物(動物)は誰だったか?
季節はいつごろのお話なんだろうか?

たくさん話しながら、
そして、一日の話をしながら、幸せに眠りにつけますように。
(お話の記憶が苦手な子への対策方法)
お話の記憶が苦手な子は、イメージが出来ていません。
絵本を読んでもらっても、絵に頼っているのです。簡単な絵本で良いので1回目は、絵を見せずに読み聞かせをしてあげてください。その後、上記のように話しかけ、たくさん話をしましょう。そして、子供が臨めば、絵を見せて2回目を読んであげましょう。
目から得る情報で理解することから、耳から得る情報で理解することへ、シフトしてあげましょう。

もちろん、紹介した全てをいきなり行う必要はありません。
1つでも、参考にしていただければうれしいです。