母の日ですね。今日の授業では、子供たちが、母の日だから昨日お母さんにプレゼント買ったんだ~とか、母の日の工作を作って発表したり・・・私も自分の子供たちに母の日アピールをしまくっています(笑)
これは、先日の年中さんの授業で、カーネーションの工作の他、お母さんの顔を描きました。とっても上手に描けていると思いませんか?
目の前で見本を描いたわけではありません。それぞれ、お母さんの顔を思い浮かべて描きました。でも、もちろん、ガイドは必要です。
いきなり、お母さんの顔を描いて!といっても、ほとんどのお子さんが、1色で描いてしまったり、まだまだ人間に見えない絵を描いてしまったりします。自由絵画ならそれでたくさん描かせて成長を待つのですが、受験絵画は、自由な発想ばかり待っていては、間に合わないのが現状です。
やり方を描きますので、うちの子、こんなに上手に描けないわ~という方、やってみてくださいね。1項目ずつ行います。色を1回ずつ箱に戻す意識を持たせましょう。同じ色で全部描いてしまうことを防ぎます。
①まず、上半分に、肌色(今は、ペールオレンジというんですよね。)で〇を描いてみて~と言います。〇が小さすぎたら、もう少し大きく書くように言います。(2重丸になりますが、後で塗るし問題ありません。)
②目を描こう~黒いところ、白いところあるよね~と目を見つめる。
黒目を描いてから、まわりに白目の部分の長丸を描いても、長丸を先にかいて中に黒丸でも構いません。
③口を描く。お母さんの口は、どんなかな。アハハって大きな口を空けて笑っているかな?ニッコリしているかな?と声を掛けます。線で描くだけだったら、太くしたり、塗ると良いよ!とアドバイス。
④肌色に塗る。多少はみ出しても大丈夫。肌色のはみ出しは目立ちません。
⑤眉毛や鼻を描く。鼻は、年中さんやクレヨン使用時は橙色でOK。年長さんでクーピーでの絵画の時は、肌色で濃淡で描き分けるようにします。
⑥耳と首を描く。この首があるかないかで随分仕上がりがちがいます。
⑦身体をかく。肩だけなので線かいて塗ればOK。指などで、ここにスーッと描いたら肩になるから大丈夫などと声かけてあげてもよい。
⑧髪の毛と眉毛を描く。(クレヨンだと黒がにじんでしまうので、最後にすると綺麗です。髪の毛は長い場合、先に洋服が描けているほうが、描きやすいです。)
ここまでくると、いつもより上手に描けているので、子どもも嬉しそうに描いているはずです。
そこで、まつ毛を描いたらかわいいかな、と話しかけると、今回も生徒さんたちが、お母さん、いつもネックレスしている!ピアスしている!とどんどん付けたし始めました。
自分で描けているので、お子さんも嬉しいし、自信にもなるし、このやり方を何回か行えば、ガイドなしで絵が描けるようになります。
もちろん、見本を見ながら、色々な絵を練習することもお勧めですが、
その場合、描いたことある物しか描けないということになりがちです。
ぜひ、お子さんが模写だけではなく、頭を使って絵を描けるように指導してみてくださいね。
さあ、絵が苦手、好きではなくて取り組みたがらないお子さんに、
「母の日なんだよ~お母さん、絵を描いてほしいなあ!」と声をかけてみましょう。お父様が、「お母さんに内緒でお母さんの絵を描いてみようよ!」というのも良いでしょう。子どもは内緒が大好き。わざとコソコソした感じで楽しみながらわくわくしながら、(お母さんの足音で隠してみたり。どこかで隠れて書いてみたり。子どもはそんなことでも特別感で楽しみます。)描いてみましょう。