東京学芸大学附属大泉小学校 合格へむけて

前回、学芸大泉への受験対策で、会話力、について書くと言いましたが、昨年、すでに、書いていましたね。そこに追記したいと思います。

大泉小学校合格には、「会話力」が必要です。大人としっかり会話出来ている子の合格が多いです。「子供らしい子」が合格する、と良く聞くと思うのですが、私は、それは、「子供っぽさ」を意味しているのではなく、物怖じせず、大人の顔色を見ず、どんどん会話出来る子、と考えます。親が誰かと話をしているとき、親の後ろに隠れるタイプではなく、「ねーねー私ね!」と話してくるタイプです。(良し悪しは別として。)

是非是非、たくさん会話をして、大泉の面接に備えましょう。
ありきたりの「好きなものは何ですか?」などの「単語+です。」で答えられるものが出来ても、大泉の合格は難しいです。
「なんで?」「どう思った?」「あなたならどうする?」を毎日の声かけにいれましょう。

(例)
「今日、幼稚園で何をしたの?」
「では、一番楽しかったことは?何で?」
「一番、困ったことは?」
「次は、どうしたら良いと思う?」
「今夜、お父さんに、その出来事を伝えてごらん。」→(それをお母さんに何て言いますかと出題されていますよね。)
「お父さんは、何て言うと思う?」(このパターンは最近の大泉の傾向)

お友達と喧嘩したら、
「どうして?」だけでなく、「あなたは、どう思ったの?」
「では、相手の子は、どう思ったかな。」
「どうしたら、喧嘩にならなかったかな?」
「次に同じようなことがあったら、あなたはどうすればよいかな?何て声をかける?」

お友達が喧嘩をしたと聞いたら、
「あなたは、どちらの気持ちがわかる?なぜ・」
「ではそれを、先生に伝えるとしたら、どうやって伝える?」

これは、お友達が○○しています。どうしますか?という質問の練習にもなります。
教室で行うと、始めはほとんどのお子さんが、「だめだよ、って言います。」と答えます。
ほとんどのお子さんがいうということで、5歳児なら当たり前の成長なのかもしれません。でも、これでは、高倍率の突破にはなりません。
「~だから、ダメだよ(危ないよ。)~しょうよ。(提案)」と言える会話力が必要です。

近年の合格者の回答を乗せます。
Q・お友達がホームで傘を振り回しています。どうしますか。
「だめだよ。」と答えた子がほとんどで、「それでも、やめないよ、どうする?」と聞かれています。
合格者は、「傘を振り回して、人にぶつかったら危ないよ。きちんと持とうね。」
「電車が入ってきたらぶつかるよ。振り回しちゃだめだよ。」と答えています。

Q・一緒にお友達と紙飛行機を作りました。飛ばしているとお友達の紙飛行機が見つかりません。あなたならどうしますか?
 「一緒に探します。」と答え「それでも見つからないよ!どうしますか。」「もっと探します」・・・終了・・・という子がほとんどです。
合格者の一人は、「また一緒に紙飛行機を作ろう。次の飛行機はもっと遠く飛ぶかもしれないよ。」と答えていました。これには、私も関心しました。

普段の声かけが大切ですね。
普段からお子さんに「ダメ!」だけ言っていませんか?何でダメなのか、では、どうすれば良いのか・・・。
もし、お子さんが、夕食前にお菓子を食べたいと言ったらなんと言いますか?
「ダメ。」「もう夕飯だよ。」ですか?
「お腹空いたんだね。もうすぐ夕ご飯の時間だもんね。でも、今お菓子を食べたらどうなるかな?お母さん今美味しいごはん作っているんだよ。これは明日のおやつにしようか。」
とダメな理由、人の気持ち、ではどうするか、を言ってあげると良いと思います。
教室でもお子さんへの声かけが上手な方のお子さんは上手にお話できることが多いです。
声かけが上手=たくさん話す、ではないところが難しいのですよね。沢山話すお母さんのお子さんが影に隠れて話さないパターンも沢山見てきました。それは、子どもに聞かれたことまでお母さんが答えてしまうから子どもが話す機会がないまま来てしまっているんですね。(私もこのタイプ)

私立上位校の合格者が大泉に合格するわけではない、というのもこういうことです。
私立上位の合格者は、比較的、大人のいう通りに良い子にお勉強しているタイプが多いです。偏見ではなく、精神年齢が大人な子が多いんですよね。
でも大泉はヤンチャで・・・親が良く叱っている、という子も合格します。叱り方でどういうコミュニケーションが取れているか、ですね。

家族で、会話を見直してみましょう。子どもだから・・・と生活全般を指示していませんか?「幼稚園行く時間だよ。」「早く着替えて‼」「歯は磨いた?」という指示です。
「幼稚園に行くまでに何をしたらいいのかな。もう来年は小学生だよ。自分で何をすれば良いか考えてやってみよう。」それで、失敗したら、どうすれば良いのか、確認しましょう。

ご家庭で会話のトレーニングをしてもらい・・・講習でも行っていきます。

プリントやカードを使って、「悪いことをしている子」を見つけ問題って良くあると思います。答えがあっていればOKとしていませんか?
「何ていけないのか?」「では、どうすれば良いか。」「この子に何て声をかけるか」と
みんなでどんどん話し合っていきます。
最初は、悪い子が誰かが分かっても、何も言えなかった子が、上手に答える子たちに刺激されどんどん話せるようになってきます。
先日のプリントで、ポイ捨てしている子にかける言葉は、「ゴミはゴミ箱に捨てよう。みんながゴミを床に捨てたら地球はゴミだらけになるよ。汚い地球になっちゃうんだよ。」まで話が進みました。
もちろん、行動観察でも話し合いをさせます。みんなで何かをする行動観察、何かを作る行動観察・・・今年は、運動の比重を少し減らして、行動観察と会話の時間を増やす予定です。

練馬LTFの講習は子供たちがたくさん話し合います。意見を言い合います。幼稚園児?保育園児?というくらいしっかり話す子も多いです。
まだまだ苦手な子は得意な子から良い刺激受けるの講習を受講するメリットだと思います。自宅学習でプリントは大丈夫!という方も是非一度、講習を受講していただきたいなあと思います(宣伝で終了)