合格体験記3人目①(私から見て)

体験談シリーズ次は・・・
●楽しくなってしまう男児
●行動観察が課題
●受験をしっかり理解している子

この子は、年中から入会。最初から、本当に良く出来ました。体験入会の際は、あれ、1つ上の学年の子が来てしまったかな?私、生年月日見間違えた?と思ったくらいです。
言語能力に優れ、体も大きく、何でも良くできます。家庭学習量が多く、1回できなかったところは、徹底的に復習してきます。努力と根性、保護者の真剣度も素晴らしい。模試の成績もはじめから良かったです。その上で、更に成績を上げる最初の課題は、「やったこともある問題は、完璧に解ける。ただ、初めて見る問題は、落としてしまうことがある」、あるあるですが、ここが、上位校の合否の分かれ目の一つでもあります。
LTFでは、一番時間数が多い特訓コースにいました。その上で、新年長からの季節講習は全て受講していました。特訓コースのお子様は個別指導が半額で受講できます。新年長の時期から、個別指導を受講し、なるべくたくさん受講したい、ということで、マンツーマンでなくて良いです!と他の特訓コースの子と一緒に毎週のように個別をしました。(これは、直前まで続き、教室の教材で彼らがやらなかった問題がなくなってしまい、色々追加で仕入れました・・・)
「初めてみる問題もしっかり得点する。」ということが課題でしたが、もう、これは、ここまで授業も家庭学習も量が多いのだから、こうなったら、見たことのない問題が無いくらいやってみよう!と思い、私の書店通いが始まりました(笑)
地方に旅行したときなんて、地方の国立私立小の過去問目的で本屋に行き、見たことのない問題があれば購入していました。
すごいのは、LTFを週数回で、その他、私立向けの教室にも通っていました。あるスポーツで全国入賞していて、その練習もあります。受験体操の教室にも絵画教室にも通っていました。体力が素晴らしかったです。他で数時間学習した後、うちの教室で2コマ3コマ受講なんて当たり前にありました。
絵画・工作も日々の努力が素晴らしく、言うことはありませんでした。プリントや絵画工作、運動で引っかかることは絶対無いな、というくらい仕上がりました。

では、何が大変だったか。
「人が好き」なんです。人と関わることが好き。色々なことに興味がある。誰にでも緊張せず話に行ける。人前で話すことが得意。

私が大好きな彼の長所です。でも、これが小学校受験になると、中々難しいのです。

例えば、プリントで何か興味のあることがあれば、それを話さずにはいられない。先生が話しているときでも、話してしまう。
例えば、昔話から連想し、どんどん昔の話になる。エジプト展などが大好き子だったので、その知識をみんなに教えたくなってしまう。誰かが、お休みのときの話を発表すれば、それに対しても話して自分が主役になってしまう。スターなんです。
これは、どうにかしなくては!と夏期講習中(もちろん、全講習受講してました。)ホワイトボードに「○○うるさい。」と描いて、注意の度にその横に✕をつけました。可視化にしました。自分で「今話すときではない。」と自分で気づかなくてはいけません。

ちなみに、大手の行動観察に通っていましたが保護者が見られるように配信されていて、賢いので、本人それがわかっていて・・・私も教室の後ろにタブレット設置してみたら、静かなんです(笑)だから、ああ、この子、わかっている。授業では、私や他のスタッフに話を聞いて欲しくて、注目されたくて、たくさん話してしまうけど、録画されていたりすると後でそれを見たくないからか、親から叱られるからか、完璧な振る舞いになる、それなら、試験はきちんとやってくるタイプだな、と。

そんな中、夏休みが終われば埼玉神奈川受験スタートです。どんどん・・・次々と合格をもらってきます。たくさん受験していたので、合格数がすごいです。やはり、学力も画力も運動能力も面接も完璧、強いなあ、と思っていました。
勢いが怪しくなってきたのは、都内私立がスタートしたころから。ただ、埼玉神奈川で良い結果をだしていたので、通わせたい学校も押さえており、都内で安全に受験する必要がなくなり、全てトップ校、高倍率校の受験となったので、怪しい、といっても、仕方ない部分はあります。
トップ校も1次は通過するし、10倍を超える人気校も補欠はもらってくる(それだけでもすごい)。これは、何が引っかかっているのだろう・・・不安は1つ。ふざけていないか?
本人、試験とわかっているので、ふざけていません。本気です。試験の日の目を見ればわかります。(お母様がやる気満々のお子さんの写真を随時送ってくれました。)

その疑問がわかるのが、少し後。学芸大の直前講習で、一般生も入り、20名くらいで行うことになってからです。まず、一般生ばかりなのに、まあ、知り合いが多い!ニコニコみんなに挨拶しています(笑)。私立小を受ける子たちは、受ける学校は似通っているし、説明会で会ったり、模試で会ったり・・・人が大好きな彼は、たくさんの友達がいました。記憶力も良いので、1回あっただけで、君、○○で会ったよね~とたまに相手がぽかんとしていても言います。
でも、友達がいるのに挨拶をしない、無視しなさい!なんて、そんな教育はしたくありません。だから、挨拶をしたら、それだけ!と言い聞かせました。
問題は、そこではありません。大変だったのが、行動観察。
みんなで何かを決める時に、必ず、仕切ります。リーダーになります。そう教わってきたのです。それが、色々ずれていることも多く・・・。時には、「じゃあ、チーム分けをしよう!」と、おお、いいな、と思ったところで、「じゃあ、僕と同じチームになりたい人、こっちに来て!」と・・・。何が起こるか?彼、モテます。女子が、全員、手をあげる。すると、嬉しそうに、ニヤニヤしながら、」え~。ちょっと多いなあ。じゃあ、君と君、ジャンケンして、勝った方が僕のチームね。」と、ジャンケンする2組を作りつつ、移動して次の女子を並ばせていきます。彼と一緒になる子を決めるジャンケン大会が始まります。もう、本来の行動観察は何だったのか・・・。
もう、私や、他のスタッフは笑いをこらえます。これ小学校受験でなければ・・・こんな子、魅力的でしかありません。社交的で、なんにでも一生懸命。でも、小学校受験で
合格するためには、これでは厳しい。
行動観察でふざけてしまう子は多いです。注意するし、言い聞かせるし・・・、基本、会員さんは、試験までに間に合います。LTFでは、まずは夏くらいまでは会員で、行動観察を学びます。少人数です。直前期になると、そこに一般生がどんどん入ってきます。そのときに、慣れているLTF生は、行動観察、上手です。行動観察が楽しいゲームでも、それは、試験と理解し、ケジメがある行動がとれます。彼も同じです。ケジメのある行動はできるようになっています。ただ、真剣さがずれている。大泉の過去問で、魚釣りごっこをしたとき、魚を大量に釣ります。私の視線に気がつき、「すごいでしょ。僕、一番だよね?評価花丸だよね?」って視線。賢いので、私の「周りを見なさい。」の一言で、サーっと青ざめる。慌てて、「まだ、釣り竿使っていない子いる?僕もうやったから、この釣り竿、使いたい人、手を挙げて~」 さあ、また、ジャンケン大会が仕切られます・・・。
これは、どうしよう・・・私にとって、初のパターン。時間もない。
そこで、一か八かの声かけ。「一番最初に話すな。誰かを先に話をさせ、その意見に対して意見を言いなさい。2番手になりなさい。」ミスリードをするより、よっぽど良い。彼にとっては、屈辱だったかもしれない。
でも、人の意見を聞きなさい、とか、今更言っても無理です。根っからのリーダーです。
だから、サブリーダーにしたいと思いました。私の経験上、しゃべり続けたり。自分の思うように回すリーダーより、それを受け入れたり、良く様子を見たり周りを見て、リーダーより少ない口数の子が受かることが多い(統計はありませんが体感)
ご両親も、そのアドバイスを受け入れてくれて、シュミレーションをご自宅でしてくれたと思います。
そして、本番!
風船でどう遊ぶか話し合うとき、一人の子の意見に賛同し、仲良く遊べたそう。リーダーにならず。大成功!言われたアドバイスをしっかり実行する力!それをサポートするご両親!きっと、せっかくのリーダーシップを封印しろ、と言われて複雑だったことでしょう。

結果、都立・国立ダブル合格おめでとう!!!私立と合わせたら、いくつの合格だろうか。
こんなに、私が行動観察の指導に苦労した子はいなかったけど、こんなに何でも良く出来て、話が通じた男児はいませんでした。女児はいます笑。
そして、入学式、新入生代表に選ばれました。さすが、天性のリーダー。学校の先生は、入試で見抜いていたんですね。これからは、2番手になれ!なんてことは言わないから、どんどん実力発揮で、素敵な小学校生活を!
学んで、飛び立っていけ! LTFの和訳です。それは、君にぴったりの言葉。